松原剣道・剣友会


剣道のお話

剣道のお話

剣道指導のあり方
名誉師範 剣士 友川 紘一

全日本剣道連盟では、剣道指導目的は、わが国の伝統と文化に培われた剣道を正しく伝承してその発展を図り、「剣道の理念」に基づき高い水準の剣道を目指すことを目的としています。

1. 剣道の理念は、剣道は剣の理法の修錬による人間形成の道である。

2. 剣道修錬の心構えは、剣道を正しく真剣に学び、身心を練磨して旺盛なる気力を養い、剣道の特性を通じて礼節をとうとび、信義を重んじ誠を尽くして常に自己の修養に努め、以て国家社会を愛して、広く人類の平和繁栄に寄与せんとするものである。

3. 剣道指導の心構えは、「竹刀の本意」として、剣道の正しい伝承と発展のために、剣の理法に基づく竹刀の扱い方の指導に努める。「礼法」として、相手の人格を尊重し、心豊かな人間の育成のために礼法を重んずる指導に努める。「生涯剣道」として、ともに剣道を学び、安全・健康に留意しつつ、生涯にわたる人間形成の道を見出す指導に努める。

この上記の三点を念頭において指導していただきたい。

子供の実施指導に当たっては、「やって見せ、言って聞かせ、やらせてみせて、ほめてやらねば人は動かない」と先人の訓えがあります。また、「芽を踏むな」「芽を摘むな」「水を与えよ」「三つほめて一つ課題を与えることによって子は育つ」といわれます。

子供達は宝です。「子供しかるな 来た道じゃ」と弘法大師「空海」は訓えております。正しい剣道を求めて頑張って指導していきましょう。