松原剣道・剣友会


松原剣道について

沿革・方針

松原剣道(旧 松原剣道スポーツ少年団)の沿革

松原剣道スポーツ少年団は、1973年(昭和48年)に、草加市スポーツ少年団の第1号として創立した剣道団体です。したがって当団は、日本スポーツ少年団の3つの理念、

(1)一人でも多くの青少年にスポーツの歓びを提供する、
(2)スポーツを通して青少年のこころとからだを育てる、
(3)スポーツで人々をつなぎ、地域づくりに貢献する、

を基本にしています。

また、全日本剣道連盟は、剣道の理念を
「剣道は、剣の理法の修練による人間形成の道である」
と定めています。したがって、剣道の目的は、より良い人間性を養うことが第一です。

スポーツ少年団の運営方法は、父母の会・実技指導者・団員の三位一体が基本です。三者が常に相互の役割に責任を持ち、信頼と協力、そして刺激とを与え合って活動しています。

また、また成長の手段として、各種の大会には積極的に出場し、近隣に多くの切磋琢磨の良い友を作っています。特に全国から予選を勝ち抜いた団体が参加する日本武道館で開催される「全日本少年剣道練成大会」は、松原剣道が目指す最も大切な大会の一つです。

指導方針

・より良い剣道
・礼儀作法
・思いやり
・リーダーシップ
・やりとげる精神力

教育の特色

1.より良い剣道

剣道には、「心正しからざれば、剣又正しからず」と言う諺があります。相手をごまかしたり、だましたりする剣道は、例え試合で勝ったとしても正しい剣道ではありません。より良い剣道を身につけるためには、常に心を正しくし、真っ直ぐな心で、真剣に打ち込むことが大切なのです。

剣道は竹刀で相手と打ち合う競技です。一般的にいうならば、いけない事、危険なことを学んでいるのです。しかし、そこに自分と相手とを共に成長させる「より良い剣道を目指す心」があれば、感謝と尊敬の心が生まれ、正しい剣道になるのです。
具体的には、「竹刀は刀を扱う心で大切にしましょう」、「基本稽古を大切にしましょう」、「稽古は基本稽古(切り返し)を主体に本体を造りましょう」等と教えます。

松原剣道は今日の勝利よりも、人間としての明日の勝利の大切さを目指します。

2.礼儀作法

剣道では、「礼に始まって礼に終わる」と言われていますが、「道場には三つの礼」があります。第一の礼は、道場(神)に対する礼、第二の礼は先生・先輩に対する礼、第三の礼は同僚・後輩に対する礼です。

礼の本当の意味は、感謝する心、尊敬する心です。したがって、松原剣道では、この三つの礼に加えて父母会を運営するお母さん、お父さん達に対する礼も大切にしています。心の通う礼を身に着けるには、まずは形から始めます。

3.思いやり

松原剣道では他人への思いやりの心を大切にしています。常に、先輩が後輩の面倒を見るように心掛けます。松原剣道では、幼稚園児から大人までが一緒に稽古をする中で、年少者や困っている人への思いやりを育てています。

4.リーダーシップ

集団をまとめることのできる人、人の前に出て意見の言える人、正しいことは正しいと、悪いことは悪いと言える人、そういう人こそ「真のリーダー」です。松原剣道では6年生になるとリーダーになります。6年生は自分たちで年間目標を作り、この目標に向かって日々の稽古を進めて行きます。

■■2018年度年間目標■■
1. 先生方より大きな声で稽古に励む
2. 一度注意されたことは直せるように努力する
3. いくら疲れても気持ちだけは切らない

5.やりとげる精神力

暑中稽古・寒稽古は、最期までやり抜く精神力を養うためのものです。松原剣道は創立以来、暑中稽古は7月に、寒稽古は1月に、毎朝5時半から8日間継続して行っています。

暑中稽古、寒稽古の訓えは「百里の道は九十九里をもって半ばとなす」です。毎年、この教えの意味を、実践と共に学びます。

6.努力を讃える教育

松原剣道では、試合に勝る賞状として以下のような賞状を授与しています。

50回の稽古で銅賞、100回の稽古で銀賞、200回の稽古で金賞。さらに、500回の稽古では、ダイヤモンド賞として記念の写真パネルが授与され、700回では松剣賞(竹刀袋)、1000回の稽古では、精錬賞と記念品を贈ります。

さらに暑中稽古・寒稽古でも皆勤賞が授与されます。

小川忠太郎先生は、「誰でもが出来ることを、毎回最後まで普通に遣れる人、これを名人と言う。そして、その心を平常心と呼ぶ」と訓えています。小川先生の揮毫された「平常心」は、松原剣道のシンボルとして、団旗になっています。