松原剣道・剣友会


団員の作文

団員の作文

返事から始まる元気な声
― 小学5年 西田 ひよ凜 ―(平成27年度全日本剣道道場連盟主催 作文体験発表)

みなさんは、あいさつをするときにどんなことをこころがけていますか?私は気持ちのよい元気な声のあいさつを心がけています。でも、「元気な声」は、あいさつだけではありません。「はい。」という返事も元気な声が大切なのです。

私はよく父や母に「相手に聞こえない返事は返事にならない。」と言われています。父や母に言われて初めて自分の返事が小さかったことに気がつきました。「はい。」という言葉は相手と話すたびに毎回大切な言葉です。「返事」というものは剣道をやっているときでも普段の生活の中でも「分かった」「分からない」を表す言葉なのです。

「はい」という返事がきちんとできると、あいさつも恥ずかしがらず、元気な声で積極的にできます。あいさつをきちんとできると、家庭、学校の生活の中で自分の思ったことをはっきりと言えるようになります。良いことを続けていくと、あいさつなどで、友達がたくさん増えると思いました。学校では代表委員会を中心に「あいさつ運動」という活動を行っています。私たちのがっこうはあいさつ発祥の地と言われていて、「あいさつ自慢」と言ってあいさつをとても大切にしている学校です。毎朝、正門の前に立って、登校してくる児童に大きな声であいさつをしています。地域の方も協力してくれ、八十歳を越えている方も晴れの日も雨の日も全員が登校し終わるまで、正門の前に立って「今日も一日授業をがんばろう。」という気持ちが湧いてくるような、気持ちのよいあいさつをしてくれます。雨の日でもかさをさしながらあいさつ運動をしているのを見て、学校の前を通る中学生や大人の方々が笑顔であいさつを返してくれる人がほとんどです。外で歩いている時も知らない人にあいさつをすると、あいさつを笑顔で返してくれます。知っているひとでも知らない人でもあいさつを繰り返していると関わりが深くなってとてもよい気持ちになります。

昔は返事、あいさつの声が小さかった私も剣道を始めてからは、大きな声であいさつをできるようになりました。なぜ、声が大きくなれたかは、剣道を始めただけではないと思います。それは、先生や先輩がいろいろ教えて下さったり、道場に入る時に先輩が大きな声で「お願いします。」とあいさつをしていたり、先生に何かを言われたらすぐに「はい」と返事をすることなど、いいことをお手本にしてくれたからだと思います。

今でも大きな声を出していると、師範の先生がほめてくれます。なので、誰に対しても、大きく元気な声を出していても怒る人はめったにいないと思います。なのでこれから六年、中学、大学、大人と上に上がっていっても忘れず、皆を勇気づけるようなあいさつをしていきたいと思います。