松原剣道・剣友会


団員の作文

団員の作文

剣道を六年間学んで
― 小学6年 鶴巻 勇輔 ―(平成27年度全日本剣道道場連盟主催 作文体験発表)

僕は一年生時に引越してきて、学校ではなかなか友達に話すことができなかったのです。ある日、学校で配られたプリントを見て体験したいと思ったのです。そのプリントが松原剣道の団員募集のプリントでした。

次の日、体験に行くと体育館に大きな声がひびきわたっていました。体育館に入るときは緊張し、胸がドキドキしていました。しかし中に入ると体の大きな先ぱいたちが優しく話しかけてくれて、一緒に遊んでくれました。

また、初めて見る竹刀のにぎり方などを教えてくれたのです。先ぱいがたが熱心に稽古に励んでいる姿がとてもかっこよかったのです。そんな先ぱいを見て強い剣士になりたいと思い、ぼくは松原剣道スポーツ少年団に入団する事を決めました。

稽古が終わると、師範の先生が「平常心」について話してくれました。「平常心」は、平常な心、つまりあせっている時も心が乱れないという事だ、と話してくれました。その話を聞いた頃は、まだよく理解できませんでしたが、学年が上がるにつれ分かってきたのです。

ぼくが、剣道を始めて四年目の時に稽古をするのが嫌で剣道をやめようと思った時もありました。しかし、同級生のみんなを見ると稽古がつらくても強くなりたい気持ちがぼくに伝わってきたのです。ぼくは、同級生に背中を押された気がしたのです。

そして、五年生になると試合の内容が変わってきて、まわりの同級生は、技をみがいて強くなっていき試合でも良い成績を残していたのです。それを見るだけで自分はとてもつらくなりました。ぼくは、なぜ強くなれないんだろうと家でじっくり考えました。すると頭に稽古が浮かびました。もう稽古を頑張るしかないと思い、頑張ると足の使い方や、スナップなどのこつがつかめてきたのです。さっそく試合で試してみると、とても体が軽く感じたのです。先生方からも踏み込みや、スナップさらに、抜けるのも速くなったと言われた時はとても嬉しかったです。

そして月日が経ち、六年生になると、手のひらの皮がむけたり、水ぶくれや豆でとても痛く、手はテーピングだらけで竹刀が持ちづらくなるくらい稽古を頑張りました。そして、剣道の合宿で初めての班長になり、最初はどうすればいいのか分からなかったけど上の先ぱいがぼくをサポートしてくれたお蔭で自分も班の子の面倒を見ることができ、合宿から帰ってきてから班の子に楽しかったか聞くと、とても楽しかったと言ってくれてとても嬉しかったです。

剣道をやっていると楽しい事や、辛いこともたくさんありますがそれをこえてこそ本当の剣士だとぼくは思っています。今までの稽古や試合、そして友達を大切にし、先生から教わった「平常心」を忘れないようにこれからも剣道を頑張って続けていきたいです。