松原剣道・剣友会


団員の作文

団員の作文

剣道という出会いに感謝
― 6年 下村 優実 ―(平成26年度全日本剣道道場連盟主催 作文体験発表)
埼玉県大会 敢闘賞

私が初めて剣道と出会ったのは、4才の時です。お母さんに連れられて、ある道場をのぞきに行きました。今、7年半お世話になっている松原剣道スポーツ少年団です。それまでお人形遊びが大好きだった私にとって、その光景は驚きそのものでした。初めて目にした、大きな声と竹刀で打ち合う姿。それは私をワクワクさせてくれました。その時の見学で有頂天になった私にお母さんが言いました。「剣道どうする?やってみる?」と聞かれ、「やりたい!」と即答だったそうです。その時の私はまだ幼すぎて、これから学んでいく剣道の厳しさなど、深く考えていなかったと思います。

小学校低学年までは、寒稽古の床の冷たさや、夏の暑さに負けそうになり、何度も辞めたいと思うようになっていました。追い討ちをかけるように、小学校3年生のとき、一緒に剣道を始めた親友が遠くに引っ越すことになり、その気持ちは剣道の稽古を重ねるにつれ、だんだん強くなっていきました。それでも今、私は剣道を続けています。それは、日々の稽古や合宿を通していつの間にか私のとなりにはとても大切な仲間やあこがれの先輩、かわいい後輩、大切な事を教えてくれる先生方、お母さんなどの人たちが私の剣道を支えてくれていることに気がついたからです。私はその時たくさんの人たちが見守ってくれている中で、剣道ができているなんてなんてどれだけ幸せなんだろうと思いました。そして、この場所を失ってはいけないと強く感じました。先輩方はよく泣く小さいころの私をなぐさめてくれました。そして、私がなりたいと思う立派な手本になってくれました。後輩たちは私に「もう私は先輩なんだ」と自覚させてくれました。

今年の夏、私には新しい出会いがありました。埼玉県内の道場から集まるリーダー研修に参加することになったのです。初めて出会う人たちばかりの中で最初はなかなか打ち解けることができなかったけど、同じ剣道をやっている仲間としてだんだんみんなと仲良くなっていきました。このような出会いも、剣道を続けてきたからこそだと思います。

今、私は12才、最高学年です。高学年となった今は、先生から教えてもらった言葉などの意味もだんだん理解できるようになりました。「打って反省、打たれて感謝」この言葉は、ただやみくもに打っていただけの私を成長させてくれたと思います。松原剣道では、基本重視のきれいな剣道を教えて下さっています。道場の40周年記念大会では、神奈川県警の高鍋進選手が来て下さりました。高鍋選手はとてもキレイな剣道で、それでいて強く、目を奪われました。私も先生に教えていただいた言葉、教わったことを一つ一つ心に刻んで稽古をしていきたいです。そして、私は剣道の礼儀作法を生活でも活かしていこうと思います。