松原剣道・剣友会


団員の作文

団員の作文

夢を叶えるために、今、できること
― 6年 中村健太郎 ―(平成25年度全日本剣道道場連盟主催 作文体験発表)

「かまえ!」
僕は今年、松原剣道の主将になり、同学年の仲間と交代で、号令をかけるようになりました。

号令をかけるようになってから、意識するようになったこと、主将の責任から、師範の南先生のお話しの内容が、改めて理解できたことがあります。

まず始めに、意識できるようになったことを紹介します。

一つ目は『素早く行動すること』です。

松原剣道では、稽古前に雑巾がけをします。この時、早目に号令をかけ、時間通りに稽古が始められるよう、心がけています。

また、普段の生活でも、きびきびと動き、時間の無駄遣いをできるだけしないようにしています。

六年生になり、僕は中学受験を考えるようになりました。主将になってから、そのことを伝えると、どの先生からも、「文武両道で頑張って。」と言われ、秋頃から、少し剣道を休むつもりでいましたが、これを機に、受験勉強と両立し、できる 限り、頑張ろう!と決心しました。

三つ目は『感謝の心』です。

松原剣道では、稽古後に必ず「お父さん、お母さん方に礼。」と号令がかかり、団員全員が自分の親の方を向き、「あ りがとうございました。」と言います。僕が今まで剣道を続けてこられたのは、稽古や試合に行く時に、送迎をしてくれた 両親のおかげです。今年、主将になった責任からか、感謝の気持ちが、より一層強くなった気がします。

また、『感謝の心』は、僕に関わる全ての人に対して、忘れてはいけないことだと思います。

『百里に道は、九十九里をもって、半ばとなす。』

これは、毎年、八日間連続で、朝五時半から行われる暑中稽古と寒稽古の最終日の前日に、南先生が話される言葉です。百里の道の九十九里まで来たところで行くのをやめてしまうことは、道半ばでやめてしまう、半分で終えてしまうことと同じこと。と教えていただきました。

この言葉のおかげで、何事も最後までやり遂げようという気持ちになり、試合の内容も、良い意味で、変わってきたよ うな気がします。

このように僕は、剣道を通じて5年間学んできたことが、主将としての行動をとる時に、とても役に立っています。時には、両親や先生方に怒られたりすることもありますが、後輩たちに『松原剣道』の良さを引き継いでいくために、努力し続けていこうと思います。

僕の夢の一つに剣道の先生になることがあります。夢を実現させるために、今の稽古をもっと一生懸命行い、少しでも先生方に追いつけるよう、頑張っていきたいです。

『努力すれば、夢は叶う。』

共に剣道をやっている仲間たち、夢に向かって努力していこう!