松原剣道・剣友会


団員の作文

団員の作文

心を強くする
― 5年 田上 詩織 ―(平成24年度全日本剣道道場連盟主催 作文体験発表)

私が剣道を始めたのは、小学一年生の春でした。でも、けい古を見たり、竹刀をさわったりしたのは、三~四才のころでした。私のお父さんがけい古をやっているのを見ていたからです。初めて見たときは、竹刀の音にびっくりして泣いてしまったと言っていました。 小学一年生の春、学校から帰ってくると、7時30分ごろに市民体育館というところに連れて行かれました。最初はなんだろうと思いました。中に入ると剣道のけい古中でした。私は、先生と私と同学年くらいの女の子が一人いたので、そっちのほうを見ていました。すると、先生と女の子が「おいで」というしぐさをしたので、先生たちのいるところへ行くと女の子が竹刀を貸してくれました。少しだけ教えてくれました。そしたら先生が「剣道やろうよ」と言ってくれました。女の子も「やろうよ」と言ってくれました。最初は、でもなぁと思いましたが、ちょっと楽しそうだなと思ったので「うん」と言いました。それが始めたきっかけです。

入団する時、剣道をするために大切な・必要な事を教えてくれた人が二人います。一人は南先生です。道場にきたら大きな声であいさつする・くつをそろえる・五戒を守るということです。二人目はお父さんです。静座のし方・礼のし方・道着の着そう・着方・たたみ方を教えてもらいました。

入団した時、南先生に「剣道になぜ入ろうと思いましたか」と聞かれたことがありました。私は「心を強くするため」と言いました。しかし、私はきついけい古についていけず、泣くことが多く、言われた事をすぐに忘れてしまい同じ事を言われたり、注意を受けて泣くこともありました。試合で負けて泣くこともありました。練成大会では10試合ほどやった中で私だけ一本も取れなかったため、仲間のいるところにもどれませんでした。その時私は、とてもくやしいと思いました。私は、自分でもまだ強い心が作れてないと感じました。

でも、私には自信としてあることがあります。それは、入団してから暑中げい古、寒げい古を全て皆きんしていることです。それに加えて松原剣道では毎回出席をとっていて、出席回数がふえるごとに、五十回が銅賞、百回が銀賞、二百回が金賞、五百回がダイヤモンド賞、七百回が松剣賞、最後が千回の精れん賞のしょうじょうがもらえます。週二~三のけい古でダイヤモンド賞をこえたところですが、お父さんは五百回いったときとてもほめてくれました。「よくがんばったね。」と言ってもらえたことに私はとてもうれしい気持ちになりました。私のがんばりをみとめてもらえたからです。そういうとき私は、強い心は試合で勝つことだけでなくて、けい古をやすまずに続けられることや、いじめられている子を助けたりすることで、つくられていくのかなと思いました。私はまだ全然心が強くないし、はい・いいえ・やる・やらない・できる・できないと聞かれた人にはっきりと物ごとを言えないので、これからもけい古を続けて、心を強くして、いじめられている人などこまっている人を助けたいです。