松原剣道・剣友会


団員の作文

団員の作文

夏合宿で学んだ事
― 6年 佐々木 耕平 ―(平成23年度全日本剣道道場連盟主催 作文体験発表)

松原剣道では、毎年の夏休み中に合宿があります。3泊4日間、お父さんお母さんとはなれて班別行動で過ごします。自分は今年初めて、副班長になりました。

班の中で一番下の子は、6才の男の子であまり言う事を聞かず大変でした。しかし自分も一年生の時は、周りにとても迷惑をかけていましたが、先輩達が優しく面倒をみていてくれたので合宿が好きになりました。

そこで自分の目標は、後輩が合宿を好きになってもらう事です。そしてそのために、先輩が自分にしてくれた事をやりました。

なかなか眠れない子の布団に入って寝かしつけてあげました。

手の届かない所にある物を取って、渡してあげました。
後輩の無くした物を探したり、預かったりしました。
言う事の聞かない後輩の面倒をみるのは、大変だったけれど、後輩がいたから良い事もありました。

例えば飯盒炊さんの時です。みんなで一緒にカレーを作って食べました。ごはんが焦げていたり野菜の形がバラバラだったけれど、そのカレーは世界一美味しいカレーだったと思いました。それは、みんなが協力して作ったからです。

自分は子ども扱いされる事があまり好きではありません。そこで、飯盒炊さんの準備の時に、小さい子だからと言って何もさせないのは嫌だと思い、一緒にやる事にしました。すると後輩も喜んでくれました。

そして、班員全員が参加しないと出来ない演芸大会では、大成功して3位を取る事が出来ました。演芸大会とは、最後の日の夜に、班がどの位まとまっていたかを、先生達が劇の完成度で見て、一番仲良くまとまっていた班に賞をあげる会です。

自分達の班はヒゲダンスをやりました。その中で自分は、竹刀白刃取りをわざと失敗して盛り上げる役をやりました。けれど相手の子となかなか息が合いませんでした。それなのに本番では、ピッタリ息が合って成功しました。

一番大変だったのは練習です。後輩がすぐにあきてしまい、あまり合わせる事ができませんでした。それなのに3位を取れたというのは、みんなが普段から仲が良かったからだと思います。

合宿の終わった後で後輩に感想を聞くと、全員、
「楽しかった。」
と、言ってくれたので最初に考えていた目標は達成出来たと思います。

来年は班長になるので新しい目標を考えました。
「自分が後輩の良いお手本になる。」
ことです。この目標に向けて次の合宿まで、がんばって行きたいです。