松原剣道・剣友会


団員の作文

団員の作文

ぼくと剣
― 猪澤 修平 ―(平成20年度全日本剣道道場連盟主催 作文体験発表)

ぼくは2年生の時に剣道を始めました。初めて剣道の稽古を見学したのは、1年生のときでした。その時はあまり興味がなくて、寝転んで見学してお母さんに叱られて入団する事はやめました。

サッカークラブに入っていたけど、1年間ずっと剣道のことは気になっていてお父さんとお母さんに頼んで剣道を始めることにしました。

始めてみると、朝稽古はつらいし、普段の稽古も今までならとっくに寝ていた時間まで大変でした。

同じ学年でも先に始めていた友達はとても強かったし、背が低くて、やせているぼくは強くなれないだろうと思っていました。実際、試合をすれば大体一回戦負け、良くても二回戦負けでした。

3年生になっても大して上達していなかったと思います。でも、剣道が大好きでした。それは、一緒にがんばっている友達や、とても優しくてカッコいい先輩がいるからです。先輩は時々厳しく、そして、負けたときでも、「次は大丈夫。だんだん上手になるから」と、いつも励ましてくれます。4年生になり、何度目かの試合で僕は先鋒でした。いままで、先鋒は一番緊張して目立つので、本当にいやでした。一回戦目は引き分けでしたが、仲間のおかげで二回戦に進むことができました。二回戦は午後だったので、お昼ご飯を早く食べて仲間と素振りをしました。その時ぼくは今まで、思ったことがないくらい強く仲間と一緒に勝ちたいと思いました。試合が始まり、礼をしたときは心臓が止まりそうになりました。ぼくは気合を入れて大きな声を出しました。試合開始からしばらくたってもなかなか一本がとれず、あせりそうになり、あきらめかけましたが、ようやく一本とれました。この調子で行こうと思っていたら、二本目もとれて、勝ちました。

仲間の勝ちもあって三回戦に進むことができました。三回戦はぼくは勝ったけど仲間は負けてしまい、とても残念でした。けれど、今までいやで仕方なかった先鋒が負けたら、悪い雰囲気を大将まで引きずらせてしまうけれど、勝てば仲間を少しでも良い雰囲気にできるし、それが最後まで影響することに気づき一番楽しいポジションだと思いました。

その試合で、とても強いチームをビデオに録画して家に帰ってから何度も見ました。今までは、先輩や仲間と楽しく剣道ができればいいと思っていました。今もそれは変わらず大切に思っています。でも、試合に強くなりたい。そのためには、今まで以上に稽古して先生に色々なことを教えてもらわなくてはならないと思います。

来年は、5年生になります。だから今よりもっと試合に出られるようにがんばりたいと思います。

6年生になるころにはぼくが、先輩のようになりたいと、思ったように、そう思ってもらえるような先輩になりたいです。そのために努力し、良い結果を出したいと思います。