松原剣道・剣友会


団員の作文

団員の作文

努力は続けることが大事
― 丹治 捺依斗 ―(平成20年度全日本剣道道場連盟主催 作文体験発表)
埼玉県作文予選 第3位入賞

ぼくは、幼稚園の年長で松原剣道スポーツ少年団に入団しました。

松原剣道は、月曜日と土曜日に稽古があり、新人は基本練習をして、基本練習を完璧に覚えたら、小手や面を付けて、皆と一緒に面打ちや小手面打ち、胴打ちの練習を始めます。

他の剣道チームと違うところは、暑中稽古や寒稽古です。朝5時半から6時半までの稽古が八日間続きます。暑中稽古は七月の初めの頃で、寒稽古はお正月の三が日が終わると始まります。

この寒稽古は、床が冷たく足が「ヒリヒリ」としてきます。そのことで、新人の時はとてもきつかったです。でも、今では全然「ヒリヒリ」などしなくなりました。また、年を追うごとに風邪などもひかなくなり、剣道のおかげで体力がついてきているのを感じます。

また、高学年になると、木曜日と土曜日の朝に稽古が加わります。特に木曜日は学校があるため、朝稽古を終え学校に行くまでの時間も稽古のようで大変でしたが、そのために悪戦苦闘した日々も、今となってはいい経験になっていると思います。

そしてぼくは、今、六年生になりました。今思うと七年間もやっていることに気がつきました。この七年間で、色々なことがありました。その体験は、剣道のことだけでなくぼくの生活・行動に、大きな影響を与えてくれていると思います。

また、始めたばかりの頃はたくさんの先輩が来てくれていたのに、今では自分が先輩になっていました。こうして、先輩としての経験を積みながら、ぼくたちはいよいよ全国大会に向けて稽古をするようになりました。

全国大会に出場するために、大変な事情がない限り稽古を休まなかったり、出稽古に出かけたり、毎日のように稽古をして、精一杯の努力をしました。

そしてついに、ぼくたちは全国大会に出場することができたのです。

けれど、それまでの稽古や試合で必ずしも努力が実ってきたわけではありません。ぼくの場合は、何度やっても負けてしまう人がいます。また、優勝をねらっても負けてしまいます。ですから、努力がかならずしも成果に出るとは限らないのです。

それでも努力は続けることが大事です。

ぼくは、草加選抜稽古という草加市のリーダーを育てる稽古に参加させてもらうことができました。ある日、そこで埼玉県剣道大会に出場する選手を選ぶことになりました。その枠は、六年生では、団体戦で二名、個人戦で一名です。そしてぼくは、個人戦の選手の候補として選ばれ、その中で個人戦の選手を決める大事な試合が行なわれました。そして、ぼくが全勝し、個人戦の切符を手に入れることができました。これは、全国大会出場後も出稽古に出かけたり、努力を続けてきたことと関係があると思います。

だから、ぼくは
「努力をすることは、大事。そして、努力は必ず実るとは限らないけれど、それでも努力を続けることが大事。」なのだと思います。

これだけの努力を続けてきたことは、ぼくにとって大変な事でしたが、剣道だけでなく生活面や先輩としての行動など、剣道を続けてきたことで、いろいろな事を勉強できたと思います。

剣道をやっていて、本当によかったです。これからも努力を続けていきたいと思います。