松原剣道・剣友会


団員の作文

団員の作文

僕と剣道
― 橋本 眞成 ―(平成19年度全日本剣道道場連盟主催 作文体験発表)

僕は3年生のときに剣道を習い始めました。始めた理由はテレビの時代劇を見て、刀がかっこよく感じ僕もそれをかっこよく使ってみたいと思ったからです。そして実際に剣道を習ってみると、刀を振り回すわけではなく形があり、気、剣、体が一致して初めて相手から一本を得ることができるということを学びました。それは、簡単にできることではありませんでした。素振りや掛かり稽古でやっている面うちや小手うち、胴うちは決められるけれど、実際の試合ではなかなか出来ません。だから、試合で一本取れたときはとても嬉しいのです。「平常心」という小川忠太郎先生の言葉のように試合でもいつも稽古の様に出来ればもっと勝てると思います。だから、普段の稽古は試合のつもりでやる努力をしています。

小川忠太郎先生の「五戒」も教えてもらいました。それは、うそをついていけない、なまけてはいけない、やりっぱなしにしてはいけない、わがままをしてはいけない、人に迷惑をかけてはいけない、ということです。この教えは剣道の稽古の時にはもちろん普段の生活でも気をつけなければいけないことです。剣道というものは普段の生活も稽古のうちに入るのだなと思います。いつも全部守ることは難しいけれど守れば剣道も強くなれると信じてがんばっています。

ぼくが入っている松原剣道では、7月に暑中稽古、1月のお正月明けに寒稽古があります。両方とも朝5時半から1時間で、8日間連続であります。もともと、早起きが苦手な僕は起きるのがとてもつらいです。特に寒稽古は寒いし、眠たいし、暖かい布団から出るのはいやだけど、皆勤して、強くなりたいので、がんばって起きて行きます。だから、3年生の始めたときから今まで、夏、冬ともに一度も休んだことがありません。もしぼくが剣道をしていなければこんなに早起きをして、がんばることはなかったと思います。朝稽古を皆勤したことは僕の自信になっています。そう思うと、僕は剣道を通して色々な経験をして精神的にも体力も強くなっていると思います。でも、剣道に通えるのは両親のおかげでもあります。稽古への送り迎えや試合へ連れて行ってくれたり、係りの手伝いをやってくれているからです。だから、稽古の最後の礼の時には「ありがとうございます」と、心をこめて大きな声で言います。

剣道をやっていて本当に良かったと思います。これからも最初の気持ちを忘れずにもっと強く、もっと好きになれるように続けてがんばっていきたいです。