松原剣道・剣友会


団員の作文

団員の作文

剣道を通して学んできたこと
― 4年 丹治 友理佳 ―(平成23年度全日本剣道道場連盟主催 作文体験発表)
埼玉県予選 準優勝(関東大会出場)

私は、保育園の年中の時に松原剣道という道場で、剣道を始めました。

その松原剣道では、入団する時に、本物の刀、真剣を見せて、その刀のもつこわさを教えてくれます。その時に持たせてもらった真剣は、すごく重くて、ドキドキしたのを覚えています。そして、時代が変わって、真剣が竹刀になっても、剣道は刀をあつかうように真剣にとりくまなければならないということを教えてくれました。私の剣道生活は、そこから始まりました。

そして、まず最初に「真剣」にがんばった事は暑中稽古です。松原剣道では、夏休みに入る前の八日間、毎朝続けて稽古をする暑中稽古があります。この稽古を遅刻せずに稽古をすると、賞状がもらえるのです。それを目指して、みんなががんばります。後から母に聞いたのですが、わたしにとって初めての暑中稽古の時、保育園のお昼寝の時間になると、「はい、寝ますよ」と、先生が声をかけた瞬間に、「うそでしょ?」という感じで、寝てしまっていたので、保育園の先生から「何かあったのですか?」と心配されたそうです。そうやって私もがんばり通すことができました。それができたのも、暑中稽古、寒稽古の時に、先生から、毎回教えていただく言葉があったからだと思います。それは、「百里の道は九十九里をもって半ばとなす」という言葉です。この言葉は、九十九里でもまだ百里の道の半ばだと思って、最後までがんばり通すことが大事だという意味です。暑中稽古より、冬の寒稽古の方が寒くて足はかじかんで、ジンジンして辛かったです。でも、この時も「百里の道は九十九里をもって半ばとなす」という言葉を自分に言い聞かせながら、がんばり通すことができました。

また、保育園の年中、年長時代は、年齢が小さかったため試合に出られなかったのですが、唯一団内で開かれる松剣大会だけは出場できたので、うれしかったです。その大会では、日ごろから先生が教えてくださる「やる気・その気・元気」でがんばりました。大きな声をだすことで、気持ちを「やる気・その気・元気」にしていく教えです。そして、年長の時には、「やる気・その気・元気」で、敢闘賞をもらうことができて、とてもうれしく思ったと同時に、これからも、大きな声を出してがんばっていこうと思いました。

そして夏には、みんなが楽しみにしている合宿があります。私は今、4年生ですが、年中から参加して今年で六回目です。最初は年中でしたので、先輩のお姉さんにたくさんかわいがってもらいました。だんだん上級生になっていくたびに、小さい頃に面倒をみてくれた先輩のまねをして、自分では下級生の面倒をみられるようになってきていると思っていました。しかし、今年は副班長という立場で参加しましたが、新人さんや下級生にふりまわされてしまいました。その時、自分ががんばるだけではだめなこと、みんなの気持ちを大切にしていくこと、でも、大切にすることだけでは、なかなかうまくいかないことなどを考えさせられました。ですから、来年からは今年自分にたりなかった部分を、もっと成長させられたらなと思います。

そして最近では、いろいろ試合に出場できるようになり、切磋琢磨できる友に出会うことができました。ライバルができたことでさらにがんばることができ、強くなれたのだと思います。これから先もたくさんの友ができたらいいと思います。

このように、私は剣道を通していろいろなことを学んできました。そしてこれからも、いろいろな勉強をしながら、自分の心を成長させる剣道を心がけ、自分がいいと思う剣道を大事にして続けていきたいです。