松原剣道・剣友会


事業、活動の記録

第2回 松原剣道定例総会 先生方のことば(2023年5月14日)

南会長のことば

 お忙しい中お集まりいただきありがとうございます。去年と一昨年は、コロナ禍で複雑な状況でした。今年は松剣らしい松剣で進んでいきたいと思いますが、なかなかコロナ禍での対応から脱却できていないのが現状です。元気よく楽しい松原剣道になってほしいと願っています。一方で、二人も新人が入ってくれる吉報もあります。この二人が入ってくれれば、更に充実した良い松原剣道になるでしょう。今日は、ぜひ積極的にご意見を出していただき、ぜひ良い総会になるようにご協力ください。

増田先生のことば

 『感謝』とは、松原剣道には、子どもたち、保護者、指導者がいます。子どもたちは保護者と先生に感謝する。保護者は、子どもたちと指導者に感謝する。指導者は、子どもたちと保護者に感謝し、『三位一体』となることが大切だと思います。感謝の心を表すことは大切です。例えば、子どもたちも保護者も指導者も、稽古の最後でそれぞれに礼をしています。それは正しく三者に対する互いの感謝の気持ちの表れだと思います。また具体的に、子どもたちは、『一生懸命稽古する』『指導者の注意をよく聞き試合や稽古に反映する』『仲良く楽しくする』ことが大切です。同様に、保護者は『保護者間の情報交換を行い、意思疎通を図り、仲良く楽しくすること』、指導者は『研修会参加等の自己研さんを行い、指導者間の情報交換と意思疎通を図り、仲良く楽しくすること』が大切であると考えています。子どもたち、保護者、指導者が松原剣道にきて『厳しさの中にも楽しさがあった』と思えるような松原剣道を目指して頑張りたいと思います。保護者の皆さんのお力をお借りしなければ、松原剣道の発展はありえません。今年度もよろしくお願いいたします。

葛西先生のことば

 現在、春日部市に住んでいるので車で1時間ほどかかってしまい、出席率が悪くて申し訳ないと思います。今回は、少し遠いところに引っ越します。松原剣道50年周年の中の40年在籍しています。春日部に越した時もやめたくなかったから、私はここに残りました。今回引っ越す際に南先生にご相談したところ、師範として頑張ってほしいとお言葉をいただいたので、そのように自分もしたいと思っています。月一回の月曜日の稽古と総会や鏡開きの行事には参加させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。来た時には、子どもたちの相手をして指導をします。武道だから厳しさは必要だと思いますので、掛かり稽古や打ち込み稽古で相手が息切れしていても、そこでやめちゃだめと声をかけようと思います。私の力でできる限りの関わりをしていきたいです。南先生と増田先生の決めた方針に沿ってまいります。今年度もよろしくお願いします。

高崎先生のことば

 先生方のお声がけもあり、今年度から助教として松原剣道に参加することにいたしました。この総会資料の組織図から考えると、父母の会、指導者、子どもたち、それを押し上げていく立場になろうかと思います。剣道の指導というのは対人が基本ですので、指導者の考え方が重要です。指導はその子の幹になり、根っこになります。これが指導者の心得であると思います。では、各指導は個々に任されるのか、そういうことではないと思います。指導者同士の横のつながりも重要であると思っています。指導者間において、若干のずれはありますが、目指すところは同じです。指導者間の横のつながりを大切にして、意思の疎通を図っていきたいです。さきほど武道の厳しさの話が出ました。一番大切なのは、松原剣道が何を一番大切にしているのかということです。大切な部分をないがしろにしている、なかなかできない場合は強い指導が必要になるのかなと思います。私の場合だと、まず一番は礼儀。そして、礼。増田先生の場合は感謝。暴力はいけません。これだけは大事で譲れない部分は、きちんと指導していきたいと思います。私自身は、子どもたちと一緒になって勉強する気持ちでいます。子どもたちの一生懸命にお互いに勉強しあいながらやっていきたいです。掛かり稽古は苦しいかもしれないけれど、受ける方はもっとつらいのです。受ける方は、相手との間合いを考えて打たせるなど、常に相手を考えてそれにあわせてなければならない。今後も、子どもたちと一緒になって指導していきたいです。何かあったら、遠慮なくおっしゃってください。自分も勉強になります。よろしくお願いします。

関吉先生のことば

 僕が常に考えているのは、基本的には剣道が強くなるだけでなく、礼儀、所作、礼法とか、そういったところを細かく注意しようというところです。僕が激しく指導するときは一つだけで、それはできることをやっていないときです。返事が小さい、指導者が話をしているときによそ見をするなどがあれば怒ります。礼儀、所作、礼法で一番になってほしい。最近、松原剣道に外部の方々がよく出稽古に来ていますが、厳しいだけではついてこないと思います。メリハリをつけているつもりですので、怒声をあびせているところだけをみてほしくありません。試合で負けて怒鳴ることはないです。よそ見をしたり、返事をしないなど、それは怒ります。実技指導者としてそこを大切にしていきます。

大熊先生のことば

 昨年は、体調がすぐれないので稽古に参加することができませんでした。その中で、健康が大事だと心から思いました。高崎先生は、自分の勉強が大事だとおっしゃっていましたが、私はその勉強ができませんでした。一番悔しかったのは自分自身でした。自分の考え方や行動を自分の外に求めるのでなく、自分自身の中でいかに探求し高めていくのかが大切だと思います。何かを外に期待するのでなく、まず自分自身がどうなのかを考えたいです。具体的には、自分自身の健康のこと、物事に対する考え方、稽古をどうするのか、などです。まずは、自分自身をどう高めるのかを考えていきたいと思います。自分自身が健康でなければ子どもたちと稽古できませんし、話もできません。健康な体を維持していきたいと思います。

☆鏡開き先生の話(2023年1月)☆

会長挨拶 南先生

今日は鏡開き、年の初めの行事です。今年も無事鏡開きをすることができて嬉しく思います。ここで、鏡開きの意味をもう一度考えてみたいと思います。日本の昔の言葉ですが、“一年の計は元旦にあり”という言葉があります。一日一日に意味をつけて生活をするのはとても大事です。物事を進めていこうとするときは、最初の計画や思いが大事です。しっかり目標と計画をたてて、一年間やり通してください。松原剣道は、みんなの一年間の役職と誓いの言葉を決めて共有して、その言葉を一年間稽古のたびに言い続けます。そうして、剣道の意味をきちんと理解してやっていくこと。小川忠太郎先生からいただいた“平常心”という言葉も、平常心をもって剣道をやりましょうという意味です。いつもみんなが持っている心を大事にしようという意味ですが、常なる心がどういうレベルなのかということが一番大事です。人に頼ってばかりで平常心を考えない人と、しっかりとした目標をもった行動をしてそれを礎として一年間の目標を考える人とでは、目標の持ち方も、真剣味も変わってきます。だから寒稽古に皆勤をするんだ、という思いで皆勤をして、その気持ちで一年間の目標を立てる、それが鏡開きの意味なのです。今日は新しい6年生の考えた目標を発表してもらいます。目標を紙に書くなんて誰にでもできる。大人の中にも、紙に書いて実行しない、うそばっかりついている人がいます。君たちは違いますね。稽古を積んで実績を持った人たちが考えた目標を立て、それを念頭に置いて剣道を通して学んでいく。これが松原剣道です。今年に入ってまだ一か月しかたっていませんが、松原剣道には、もう色んな良いこと、新しいことが生まれています。例えば寒稽古。松原剣道の団員だけでなく、それを超える人たち、安行中生が集まってくれて元気に稽古をしてくれました。とてもいい寒稽古になりました。正月の一番大事な時期にやる寒稽古・鏡開きの意味を理解しようと努力をしてくれる人達がいます。とても素晴らしいことです。寒稽古に皆勤してくれた先輩は、佐々木先輩です。50年の歴史の中で初めてです。50年の歴史を重ねた松原剣道が、今までやったことがないようなことが今年に入ってできています。松原剣道の宝であった合宿を、今までできなかったけれど、今年はできるかもしれない。松原剣道の大事な魂を、合宿を通して学んでもらいたい。「何か足りないのは、合宿をやっていないから。早くやりたい。」と先生方でも話しています。新しい年にふさわしい、新たな計画を立てて前向きに進んでいきましょう。

顧問挨拶 山本先生

私は、今年の1月1日で88歳、米寿になりました。八十八を漢字で書くと、米に似ていますね。“お米の年”と書いて米寿です。年齢的に不都合なことがいろいろありますが、いつも心がけているのは、何かをする場合に、どうせやらなければならないのであれば、楽しんでやろうということです。子どもたちでいったら、お勉強や学校へ通うことですね。どうせやらなければならないなら、何か楽しいことに転換していきましょう。これをやったら、これもできるようになるんだ、とか、これをやったら新しいことが見つかるんだとか、前向きに考えていると楽しくなります。私はボランティアグループ活動として、毎週1杯100円お茶、紅茶、コーヒーを売っています。通常24、5~30人のお客さんがみえて、お茶を楽しんで帰っていただいています。そのボランティア活動が、私の楽しみです。毎週メリハリのついた生活をしていることが私の元気の秘訣かもしれません。みなさんも、受験とか子育てとか、いろいろありますね。やることがいっぱいあって大変ですが、嫌だなと思ってやるのと、それらを楽しんでやるのとでは、結果も自分自身の気持ちも全く違ってきます。剣道の稽古は大変ですが、“試合に勝てると嬉しいな、自分は勝つために練習するんだ”と思えば、少々大変でも頑張ろうという気持ちになります。保護者の方も、朝起こして眠い中で連れていくのは大変ですが、子どもが元気に健やかに過ごしてくれることが一番ですよね。それを思って頑張りましょう。

増田先生

今自分がやっていて、誰に感謝しようかな、誰のおかげで自分が今できているのかな、などよく考えます。そろそろ自分の色々なことを考えていく必要があると感じています。まず、自分が小さいころから剣道ができる環境を作ってくれた、自分のお父さんお母さんに感謝をする。そして、自分ができているのは、自分ひとりじゃなくて、小さいときに教わった先生方、あるいは仲間、そういう人がいたから、自分が元気に稽古をできているのだなと思います。君たちのような若い子や同じ年代の人たちと交流をもちながら、君たちのエネルギーをもらって元気にできています。感謝の気持ちでいっぱいです。役職をもらっているから忙しいけれど、できるだけ君たちと一緒に稽古したい。エネルギーをもらって頑張っていきたいと思います。先に長く稽古をやっている我々は、君たちに剣道のいいところを伝えていきたい。今大事にしたい人、感謝をしたい人を常に思いながらみんなで頑張っていければ、より良い松原剣道ができると思います。三位一体で、指導者・子供・ご父兄も、みんなで一体となって、剣道という伝統文化を守りつつ、素晴らしい人生を送れるように頑張っていければと思います。今年一年、新しい目標をもって頑張ってください。

葛西先生

いつも鏡開きは1月15日前後でやっています。本来の鏡開きはいつですか。暦上は1月11日に鏡餅を割って、それを食べて1年間の英気を養ったり、一年の運を祈ったりします。“一年の計は元旦にあり”と昔から言われていますが、1年の区切りをつけるところはここです。大会の関係で遅くなりましたが、これからの一年を神様に守ってもらって、自分の意思をもっていくことに変わりはありません。小学生は親の庇護で守られていますが、中学からは自分で道を選ぶことになります。これからいろんな立場や環境にいき、もちろん思っていないところにいったりすることもあります。長い人生、自分が与えられた環境で一生懸命やることです。まずは、松原剣道でやっていることを大事にしてほしいです。これから先違う道にいっても、それぞれの立場を大事にしてください。まずは自分が置かれた環境を大事にしてください。あと一つ嬉しかったのは、さきほどの作文の中ででてきた“楽しむ”という言葉が出てきたことです。楽しむことが大事ですね。剣道も小手をやって胴をやって面をやって…基本の繰り返しです。楽しければ考えます。面うち、もっと先で打ってみようとか、少しずらしてみようとか。みんなもこれからの一年、自分の気持ちをもって計画を立てて、楽しみながら剣道に、勉強に、遊びに取り組んでください。私も頑張っていきます。

高崎先生

皆さんが決めた目標に感心しました。私も目標をもってやっていきたいと思いました。まずは、健康でけがをしないことを最大の目標にしようと思います。そして、家族、周りの人、剣道の相手をしてくれる人たち、剣道をやらせてくれる人たちに感謝をしながらやっていきたいと思います。三つ目は、剣道の基本をもう一度見直して、しっかり勉強したいと思っています。剣道の基本にもいろいろあり、初心者、上手な人にとっての基本、段を持っている人の基本、それらの基本を大事に、一年間剣道をやっていきたいです。どうぞみなさん相手をしてください。

関吉先生

環主将、お疲れさまでした。新6年生には、今後もっと頑張ってもらいます。後輩たちも見ていますよ。ぜひ頑張ってください。私は、試合には勝ちたいと思っています。しかし、稽古しないと強くなれません。体調不良や怪我をしてしまっては、稽古に参加できません。体調不良やケガのときは休んでかまわないけれど、できる範囲で頑張ってほしいし、自分にできることを頑張ってほしいと思っています。また、学年関係なしに声を出すことはできますので、大きな声を出して稽古を頑張ってください。中学生以上のみなさんは、厳しく、楽しくやっていきましょう。一つでも試合に勝てるようにみんなで頑張っていきましょう。

丹治先生

今年は卯年ですね。“卯”に種を二つ置くと、“卵”になりますね。干支というのは、“ね・うし・とら・う・たつ・み”と進んでいきますが、卯の年で赤ちゃんが生まれて、“たつ”で立って、“み”で実になる。卯の年は、いろんな種をまいて、いろんなことに挑戦していく年でもあります。みんなで色んなことに挑戦して、色んなことを始めていきましょう。2年後、実になる年に花が開くように、頑張っていきましょう。

松剣総会 先生のお言葉をUPしました

剣道日本2月号に松原剣道スポーツ少年団が掲載されました

松原剣道の地域での長年の熱心な剣道指導に対して、全日本剣道連盟から奨励賞が授与されました

45周年記念事業・入魂式

草加神社で、新調した団旗『平常心』・選手用道着・試合用胴の入魂式を行いました。松原剣道では、過去に2回入魂式を行っています。1回目は、44年前に小川忠太郎先生の揮毫で最初に団旗が作成された時に、小川先生のご臨席を頂いて行いました。2回目は、創立20周年で楢崎正彦先生の揮毫で看板を作成した時に楢崎先生のご臨席を頂いています。
お清め。神社に入る前には、手を洗い口を漱いでお清めをします。
会長、指導者、小・中学生の団員が全員出席して、日本の伝統行事である神式にしたがって厳かに神事を取り行いました。
子供達にとっては、初めてのとても良い経験になりました。明日からは各大会で、松剣魂の入った真新しい団旗と道着・胴とが元気よく大活躍することでしょう。
入魂式では、試合用道着と選手用胴も団旗と共に神前に並べました。選手諸君がこれから出場する大会などで、松剣魂を発揮し、活躍することを祈念します。
草加神社の正面で参加者全員で記念写真を撮りました。
この時、神社で頂いた絵馬に6年生の主将を中心としてみんなでお願い事を書きました。「松原剣道が末永く続きますように」
入魂式に引き続いて、友川紘一名誉師範をお招きし、記念大会として第44回松剣大会を実施しました。